ルソー氏から説教

私はついに禁酒をすることにした。やはり私はもう、とっくに若くはない。何年か前から感じていたことだけれど、体調不良も、若い時のそれとは違って、このままでは今日は仕事ができないかも知れない、と思うくらい体力と気力を消耗させることが多い。人として、これではいけないと思った。気分や集中力、感情にムラがあるのも、性格だといってしまえば身も蓋もなくて、これがせめて体調だけでも毎日のように整っていたなら、頭のほうも少しはマシになるかも知れない。そんな希望的な観測もあり。ちょっと試してみよう、どうなるか実験してみよう、という軽いノリなふりをして、何年か積み重ねてきた葛藤もあるので、はっきりいって本気である。

さて、日記が１ヶ月も空いてしまったけれど、Aさんも子供たちも元気だ。飼っているザリガニたちも元気、というか、何匹かは脱皮に失敗したり、共食いの被害に遭ったりして、今では元気なやつだけ生き残っている。毎日水を代えてやり、餌も１日に２から３回与えるのが、子供たちとの日課である。カブトムシの幼虫たち１２匹は、無事に全員が孵化し、虫かごの中で毎夜の乱痴気騒動だ。脱走騒ぎも２度あった。子供たちも毎日虫かごの蓋を開け、引っ張り出しては観察してスケッチをしたり、着ている服を上らせて遊んだり。

全卓樹さんの『銀河の片隅で科学夜話』を読了。星々の運動法則、確率や多数決に秘められた力、真空の発見から原子力エネルギーの支配に至るまで、昆虫たちの不思議な生体、渡鳥と人間との空での交歓。などなど、とても面白く読んだ。編ごとに引用されている吉田一穂の詩もかなり好き。詩集を買って読みたいと思う。