日々雑記

ひろくてふかことあさくてせまことおもいだすことまいにちかくこと

Tと私の神経衰弱

日記が2日間空いてしまったが、何食わぬ顔で再開することにしよう。ついでに文体も変えてみましょうか。文体というほどのことでもないけれど。反省しない、消さない、戻らない。今を見る、とにかく進める。猪突猛進の執筆時間10分間の日記を。今日は夏のような暑さ、しかし猛暑ではなく、湿気もなく、洗濯物がよく乾き、布団も干せ、家の窓窓から吹き込む風も爽やか。掃除が進むわ進むわ、家の隅々まで掃除機をかけ、ダスキンもしちゃったりなんかして、綺麗に出来て気持ち良く、Aさんが野菜などを切って仕込んでおいてくれた夕飯のカレーを仕上げ、これも美味しく出来、帰ってきた長男Iくんのテスト勉強に付き合ってあげ、ケアレスミス多し、惜しい間違いが多いので、それがなければ合格点だ、慌てず急がず、もっとじっくりゆっくり丁寧に取り組みなさいとアドバイスしてやり、次男Tくんのトランプ遊び(神経衰弱)にも付き合ってあげ。彼はとても強い。記憶力は確実に大人を凌ぐ。中谷宇吉郎の『中谷宇吉郎随筆集』(岩波文庫)を読み終わり、感銘を受ける。以下、メモ代わりに抜粋。

 

千里眼のような事件は、その国の科学の進歩とは無関係に生じ得るものである。それは人心の焦燥と、無意識的ではあろうが不当な欲求との集積から生れ出る流行性の熱病である。そしてその防禦には、科学はそして大抵の学者もまた案外無力なものである。といってもそれは何も科学の価値を損ずるものでもなく、また学者の権威にさわることでもない。ただこういう場合に、優れた科学者の人間としての力が、その防禦に役立つことが多いということは言えるであろう。(P.335)